推しの舞台の話

4/17〜4/21まで行われた『負けんな漫研‼︎』の舞台が千穐楽を迎えた。

 

私の推しである"パンダドラゴン"のぱっちくんは、Wキャストで黒岩遙を演じてた。公演が始まってから毎日TLに流れる感想たちを読みながら、どんどんこの舞台を観に行くことが楽しみになっていた。

 

私が観劇したのは、4/20と4/21の千秋楽。運がいいことに4/20は前の方で観ることができた。

 

舞台は、白鳥奏役のまさむねくんが恐る恐る部室に入室する場面から幕を上げる。そこから、どんどん登場する漫研部のメンバーたち。自分の席の関係もあり、キャストの方の舞台上での振動がビリビリと伝わってきてその迫力にドキドキした。(正直最初はビビってた)漫研のメンバーは本当に個性豊かで、一度登場しただけで忘れることのできないインパクトの強いキャラクターばかりである。全員出揃ったところでキャラクターを整理しようとしていると、TAKE2のカチンコで、登場シーンのセリフの漫画の吹き出しを持った漫研メンバーが登場する。まるでアニメのOPを見ているかのようなその演出に一瞬で心を鷲掴みにされこれから始まる舞台に胸が弾んだ。

 

ぱっちくんが演じた"黒岩遙"は本当にハマり役だったと思う。明るく漫画研究部を照らす太陽のような部長で、その姿がアイドルをしているときの"パンダドラゴン"のぱっちと重なる場面が何度もあった。そして、この2公演を観た上で、もう1人の"黒岩遙"を演じる"ReLIT"のりゅうちゃんがどうしても観たくてたまらなくなり、21日の千秋楽にもお邪魔させてもらった。

 

2人の"黒岩遙"は同じキャラクターでありながら全く違って、その違いを観るのがとても面白かった。20日のアフタートークでまさむねくんがぱっちくんの"黒岩遙"について、「想像していた黒岩遙像だった」と話していた。改めてりゅうちゃんの"黒岩遙"を観た上で、ぱっちさんの"黒岩遙"のその意味を実感した。

 

ぱっちさんの"黒岩遙"は、漫研部を引っ張ってくれる存在だった。一方、りゅうちゃんの"黒岩遙"は部を支え調和を大切とした部長だったと思う。ぱっちくんの黒岩部長には包容力を感じ、りゅうちゃんの黒岩部長には優しさと気遣いを感じた。どちらの"黒岩遙"も本当に魅力的で、またそれに伴って、上遠野さん演じる"網野先輩"の漫研部内での立ち位置も変わっているように思えた。

 

まず、ぱっちさんの時の網野先輩は、本当にOBという感じがした。漫研部再入部()という立場でありながらどこか漫研部とは距離を置きながらも現部長である"黒岩遙"が引っ張るこの部を近くで見守っているような存在。そして、りゅうちゃんの時の網野部長は、まだまだ漫研部に所属していて、部長の"黒岩遙"を支え、部に活力を与えてくれるような存在だった。

 

という話をパンダドラゴンの周年ライブの後に友人と話したところ、「やっぱり網野先輩存在の在り方が違ったよね!?」

と盛り上がったので多分きっと私の勘違いではないと思う。(後日ぱっちさんの振り返り配信で上遠野さんからそれぞれの部長の人物像を伝えられて嬉しかったと話していたので私の勘違いじゃないと確信して嬉しかった)

 

舞台を観劇したひと公演目。

テニス部の陽キャ具合が本当にこわくて震え上がっていた(陰キャがすぎる)が、公演を観ていくうちにかわいい人たちであると理解することができた。 アフタートークの「誰も悪い人がいない」という話を聞いた時に己が己の正義のために生きている作品であるのがとても素敵だな〜と改めて実感した。この舞台を通して、本当に一人ひとりのキャラクターが好きになれた。

 

よくよく考えると千秋楽のアフタートークでも話されていたように確かに漫研側も普通によくない()

 

物語は漫研の目線から進んでいったため、あんまり気づかなかった(気付かないようにしていた)がテニス部の立場からするとそりゃそう。だって漫研遊んでるだけ(多分)だもん…。そりゃテニス部が「奪ってもいいかな🥺」ってなっちゃうよ()

 

公演が終わったあと、「めっっっっっっっちゃよかった!!!!!!!!」と全ての語彙力を失って噛み締めながら友人と話していた。推しが出演していなかったら、きっと出会わなかった舞台。だからこそ、こうやって推しのおかげですごく楽しむことができて幸せだった。

 

白鳥奏(まさむねくん)

正直舞台発表された時はお名前とお顔が一致していなくて、ビジュアル発表されて「めちゃめちゃお顔が綺麗…」となって、漸くお顔を覚えさせていただきました。舞台の数日前に行われたリアルアイドルフェスティバルで、舞台の宣伝のためにぱちさんと話してる姿がすごく印象的でこの舞台を通して、本当にお二人の距離感が変わったんだな〜と感じ、幼馴染役であることにわくわくした。実際にアフタートークで2人が向き合ってニコニコ話してる姿が本当に仲良いのが伝わってきた。まさむねくんの奏は登場してキャラクターをスッと特徴を捉えることができて、物語に入りやすく、舞台が終わった後になってようやく「まさむねくん演技上手すぎない…?(時差が過ぎる)」という感情に襲われた。千秋楽の演説の場面で、涙を流しながら演技をする姿が今でも脳裏に焼きついている。主演であることからもきっと彼のプレッシャーはすごくあったのだと思うし、ぱっちさんの配信を聴いていてもまさむねくんの努力はこちらが想像する以上のものだったのだと勝手ながら他グループのいちオタク思う。千秋楽の演説の場面は本当に本当に奏の感情がありありと伝わってきて、心を揺さぶられた。舞台上で涙を流しながらも"白鳥奏"という役を見事に全うしたこの公演を観ることができて心の底から幸運だったと感じる。そしてあれからずっと軽率に毎日夢喰NEONさんの曲を拝聴しております。『92の魔法』が好きです。

 

黒岩遙(りゅうちゃん)

ぱっちさんとりゅうちゃんがWキャストであることを知った時は正直驚いた。ぱっちさんも話してたけど、2人のアイドル時のキャラクターを考えると同じ人物を演じるとどうなるんだろう…とシンプルに気になった。先ほども書いたが、りゅうちゃんの"黒岩遙"は部の調和を重んじ、部を支える部長であったと思う。2人の"黒岩遙"は同じ人物であるが、全く違うやり方で漫研のみんなを導いていたと感じる。ぱっちさんの配信で、ぱちさんの音声を録音して自分の"黒岩遙"にも落とし込んでいたことも知って本当にこの子の努力がすごいな…と驚いた。本当に他グルのオタクの勝手な気持ちですが、りゅうちゃんは数年前は自分に自信が持てないのかなというのはパフォーマンスを通してなんとなく感じた時もあって、この前ReLITのフリラに遊びに行った時にセンターで堂々とパフォーマンスするりゅうちゃんを観て感動した。Wキャストだからこそのプレッシャーも沢山あったと思うけれども、今回の舞台でりゅうちゃんは本当にまっすぐ"黒岩遙"を演じていて、前回のPQのポーロとは全く異なるキャラクターを演じていることが本当に他推しながら感慨深かった。りゅうちゃんの"黒岩遙"は、漫研部と奏のどちらのことも大切に想っていて、自分が大切にしている場所に大切な奏を迎え入れて、この空間を守ろうとしているんだろうな…と感じた。りゅうちゃんの黒岩遙は本当に本当に優しさが常に滲み出ている部長で私はそんな黒岩遙を観ることができてよかったなと思う。そして何よりも「クシクシクシ人間は脆い」のアドリブが天使で悪魔なりゅうちゃんを感じてとても好きでした🫶🏻『ずるゐ』のパフォーマンス動画めちゃめちゃよかったです。毎日観てます。

 

網野遊太(上遠野太洸さん)

多分『負けんな漫研‼︎』観た人ほぼ全員網野先輩ロスだと思う。少なくとも私はそう。この舞台の中で"部"の最年長(ちょっとした語弊)の立場から部を守ろうとしていた網野先輩。先ほども書いたが本当にりゅうちゃんとぱっちさん、それぞれのキャストで同じ台詞でありながら部内の立ち位置が変化しているように感じた。自分の気のせいかな…とも思ったが、友人と話したことや昨日のぱっちさんの配信で意図的に演技が変わっていたのか…と確信してしまい、ひたすら「スゲー。」という頭の悪い感想を連発している。網野先輩の言動で漫研部の意識が変わることが多く、観客の目を惹きつけざるを得ないキャラクター。上遠野さん演じる網野先輩は本当にユーモアがあって漫研部に明るさを取り戻してくれるような頼りになる先輩だった。アドリブも網野先輩を起点にどんどん連発されているようで毎回網野先輩のセリフがある場面はドキドキして前のめりで楽しみにしていた。特に千秋楽のミュージカル腹筋しぬかと思うくらい面白かった…。(そして共演者を笑わせようと思ってやったと話していて素敵だな…となった。)ぱっちさんの配信を聴いていてもブログを読んでも思ったが、上遠野さんをはじめとする俳優組の方々に本当にアイドル組が頼りにしていたんだな…と思って涙涙(語彙)

 

森島漱之介(りんたろくん)

スタイル良い上にお顔超綺麗ですごい。何よりもガチで流暢な日本語が過ぎた。森島は本当に毎度毎度長台詞な上にこの役は少しでも詰まれば、魅力が伝わらなくなるキャラクターなのだと勝手に思っているのだが、マジでりんたろくんの森島は淀みなく、常にこの長台詞をツラツラツラツラと話していて本当に驚いた。そして何がすごいかって、何を言っているのかこちらが1発で聴き取れること。自分は飽き性なので重要なことのみ掻い摘んで解釈することが多いのだが、りんたろくんの森島の台詞は「この人が話しているところをもっと聴きたい」と思わせてくれるようだった。森島は本当に魅力的なキャラクターで褒めて照れるところも女装で振り切ってるところも含めてりんたろくんの森島だからこその魅力なんだろな…と感じた。テニス部の陽キャ用語の解説は森島がいなきゃ理解できなかったと思います…。あとアドリブで葉くんのフゴッ‼︎を言ってたところすごく好きでした。りんたろくんのキャス軽率にお邪魔したら森島と全然キャラ違ってびっくりした。あまりにもお顔が良すぎる…。

 

秋原葉(ふゆみくん)

ふゆみくんメガネとってる姿見た時、お顔良すぎるだろ…となった。めちゃめちゃかわいい。葉くんは私がアイドルオタクなこともあってめちゃめちゃ親近感あるキャラクターだった。でも正直未確認ガールズの魅力はちょっとよくわからなかったからまた魅力語って欲しい…。 葉くんはスクスク育ってる漫研部の弟のような存在だなと思っていて、みんなが自分が行きたいイベントを我慢して場の存続のための話し合いを 優先させた時に「握手会あるので帰ります」と言えるのがあまりにも年下ムーブだった(同級生) そんな素直な葉くんだからこそ奏に自分の気持ちを打ち明ける場面が本当にこの部が自分の居場所として大切にしているのが伝わってこの子めちゃめちゃいいこ…だなとなった。葉井さんの助手のようにいつもビデオカメラをまわす役を引き受けていたり、突っ込まれていたり、本当に漫研部の花のような存在でこのまま変わらず自分の好きを貫いて素直に育って欲しいよ、、、。そしてふゆみくんのクラッシャー度が高くて、その姿があまりにも葉くんでなんてぴったりなんだろうと思った。『ハートショットスナイパー』毎日観てます。ふゆみくん歌うますぎてすごい…。これがあのプリズムボイス…!?

 

神崎未来(中村嘉惟人さん)

まず最初に「どこから登場したんですか!?!?」となったキャラクター。突然机からバッと登場するからその破天荒さに驚いたし、マジでいつの間に机の下にいらっしゃったんだ、、、と結局千秋楽まで疑問だった()アフタートークで中村さんが「神崎の役作りをする時に迷走してた」というお話をされていたのがすごく印象的で"オカルト"と一言に言ってもいろんな種類があるからどこに焦点を当たるか誰をモデルにするかでキャラクターが変わってくるというのが演技無知な私にとっては衝撃だった…。いやプロって凄すぎる…(頭の悪い感想)結局、「誰にもモデルにしなかった」とお話しされていたのを受けて、改めて神崎未来というキャラクターを振り返ると確かに「悪霊退散‼️」とか「救世主様」とか占いとかUFO…"オカルト"という分野色んなものに対して追求しているんだな…と思い、感動した。またアフタートークで中村さんの趣味が「サッカーです」というお話をされていた時にすごく楽しそうだったのが印象に残って、本当に役と全然違うんだな…というのを実感して、若干脳がバグった…。

 

兵頭軍司(優さん)

迷彩服すごくお似合いでお顔が良かった、、、。物語の冒頭で1番に登場する強烈なキャラクターの兵頭。初っ端から銃を構え、窓から侵入し、元気よく転がってきたのは本当にびっくりしたと同時にこの部の人間に癖があることを印象付けていた。何かと強気な姿勢で漫研部を自身が所属する軍のように行動している姿が彼自身がこの場所で好きなことを活き活きとできているんだ…と思うと本当に可愛くてしょうがないキャラクターだなと感じる。普段はガチガチの軍人設定で黒岩部長を「隊長」、網野先輩を「元隊長」と呼び、慕っていて、またその設定を軽んじることなく、"隊長"として彼に接している黒岩遙の人柄が感じられた。"軍人"である振る舞いと兵頭本人の人柄を感じられる場面のギャップがすごく魅力的で、その姿が観ていてとても楽しいキャラクターだった。テニス部に対してタジタジになっていたり、大切にしているモデルガンが水鉄砲になって悲しんでいたり、"ミリオタ"としての発言が感じる自己紹介など、彼が本物の軍人ではなく"オタク"であることを再確認できるたびにこのキャラクターを好きになっていった。優さんの兵頭としての表情も振る舞いもほんとに魅力的ですごく好きでした。(全然関係ないけど高校の同級生のミリオタを思いだして彼女もドイツ軍が〜と話してたな…となった。彼女は先生のことを軍曹と呼んでたな…。)

 

葉井勝斗(寺山武志さん)

"葉井勝斗"という名前何度聞いても漢字が想像できなくて、パンフレットを見て漸くこの漢字なんだ!!となった。白鳥たちと同学年でありながら実は漫研の最年長である葉井勝斗さん。部を想った行動も多く、頼りになる存在だなと感じていたので、テニス部乱入の場面でカッコよく場をおさめてくれるのかと思ったら、話を聞かないテニス部にやられて、「転校する!留年してて気まずいし!」と言ってたのが本当に面白くて好きだった。(自己紹介で「お肌ツルツル」と話していた伏線回収に感動した)OPのカチンコ🎬の音、おそらく音響ではなく、寺山さんが出す音だったの思うのだが、上手すぎないか…??タイミングよくあの音を出すの本当に難しいんじゃないかな…と勝手に思ってたのですご…と毎回思っていた。友人と話していて気づいたのだが網野先輩は"奏と遙"を、そして葉井は"漫研のみんな"を支えているんじゃないかな〜という姿が印象的でアイドル組を支えている俳優組の姿と重なった。特に葉くんにカメラを託して指示している2人の姿が同学年でありながら、先輩と後輩のように思えて、内気な葉くんがこの場で1番話しやすいのは葉井さんなんだろうなと感じて、葉井さんの最年長を感じた。(葉井と葉だし名前的にも仲良さそう)

 

康田健一(徳井健太さん)&仙道鉄郎(あらぽんさん)

この2人が作り出す大人のゆるっとした雰囲気が大好きだった。将棋のルール全然わからないので「二歩」を初めて知って知識が増えた!康田先生のマイペースな性格によって漫研部は部存続の危機に直面するのだが、その方をお菓子で丸めこようとするところがすごく好きだった。そんなトラブルを起こした張本人ながらも、奏の退部を止めたり、生徒の趣味を尊重しているお二人が年長者として生徒たちの成長に手を貸しながら見守り、時にはアドバイスをかける…という姿が本当に印象的だった。また仙道さんは用務員として、先生とは違うやり方でこの場を見守っていた。生徒のからかいにのってあげたり、生徒のゲームを見学したり….。大人2人の中でも仙道さんはより近い目線に立って生徒のことを見守っていたのかなとも思う。この2人は演説シーンでは客席の2階から応援の言葉をかける姿が印象的だった。きっとこの選挙の演説は"全校生徒"が"漫研部の人"として奏をみている。そんななかこの2人は大勢がいるなきで"漫研部の人"ではなく"白鳥奏"としてこの演説を見ている。これは漫研部に寄り添ってこの選挙を見守ってきた彼らだから、漫研部の想いも関係性も理解している上でのあの声掛けができるのだろうと思った。

 

村田秀哉(こむぎちゃん)&田村優人(林瑠之介さん)

生徒会の優秀なお二人。

こむぎちゃんは特にナナクロニクルの姿を観ているからこそ、初登場の時に「こむぎちゃんじゃない!」となったのが衝撃的で本当に村田としてのこむぎちゃんを観ることができて他グルのオタクながら嬉しかった。ぱっちさんも配信で「2人は本当にずっと練習していた」と話していたけれど、本当に息ぴったりに台詞を話しているのがすごくて、「練習したのか?」という問いかけに対して首を振る場面でも、「あぁ…ほんとにすごく練習したんだな…」と感じ、毎回感動していた。漫研部ではない生徒会からの「負けんな漫研‼︎」のタイトルコールで、この部を外から応援している生徒会、教師陣…。そして、まるでこの舞台を"客"という立場で観ている自分たちからの漫研部に対しての台詞だったようにも感じた。(現に客席に降りてビラ配りしたり、演説に向かったりしているし…)この舞台は観客を巻き込んで漫研を応援する舞台だったのだとこの2人のおかげで気付けた。

 

涼風敦史(林明寛さん)&桜井瑠偉(須賀谷光槻さん)&早乙女真咲(奥秋賢将さん)&緑川翔(辻ノ彰真さん)&大空蓮(川代峻平さん)

テニス部は登場からほんとに強烈なキャラクターで怖かった(陰キャ)陰キャの代表である漫研部と対照的な陽キャの代表であるテニス部。基本5人で登場するが漫研部よりも人数は少ないのに出てくるたびになにかと騒がしくて存在感があって、漫研部のみの場面とのギャップを感じた。"テニス部"という大きな括りで始めは観ていたが5人ともそれぞれ違うキャラクターであることを印象付けていた。またゲストキャラと最も多く絡んでいる立場だったと思うが、その時々のゲストによって全く違う対応をしているのがあまりにもすごくて、回を重ねるごとにテニス部の出演場面はすごく楽しみなものになった。客席に絡むのもテニス部が陽キャだからできることだと思うのだが、毎度毎度グッと目を向けられる姿は席が離れていてもドキッとした。(陰キャ)アフタートーク「悪い人が誰もいない舞台」という話を聴いた時にスッとその言葉を受け入れることができたのは、彼らが漫研部に対して行った嫌がらせがそれほどのものではない…こともあったし、やりすぎてしまった大空蓮くんに対してしっかりと限度を伝えていたからこそだと思う。(大空蓮くんもあとで漫研に入ることになるし)

 

 

 

黒岩遙(ぱっち)

ぱっちくんの黒岩遙は本当にハマり役だったな…と何度この舞台を振り返っても噛み締めてしまう。まさむねくんもアフタートークでお話ししてたけど、"想像通りの黒岩遙"という言葉があまりにもしっくりきてしまう。ぱっちくんの"黒岩遙"は漫研部一人ひとりのことを大切に想っていて、多分「この子だったら…」という一人ひとりに違う対応をとってきたんだろうなって思う。多分漫研部に誘う時にその子の趣味を尊重して、勉強して仲良くなったんじゃないかな〜。そういうところがアイドルとしての"ぱっち"と"黒岩遙"が重なる部分が多くて、"黒岩遙"の言動があまりにもアイドルの"ぱっち"だった。漫研部が1人ずつ話していくと、その子に向かって👍🏻としたり👏🏻をしたり…。そういうところで「あ、ぱっちくんもこれするわ」と思っていた。"黒岩遙"を通してぱっちさんを観ていく上で、一つすごく"黒岩遙"を感じたことがあった。オタ芸シーンのペンライトのチューブを葉くんが落としてしまって…。それを笑っている時は「ぱっちくんだ」と思ったけど、それを拾って葉くんに渡す瞬間は頼れる"黒岩部長"の表情をしていた。舞台を観ていて初めは、"ぱっち"という人物を自分が普段から観ている人だから重なる部分が多いのかな…と感じていたが、だんだんと"ぱっち"と"黒岩遙"が本質的に似ている人間であることに気付いた。千秋楽のアフタートークで共演者の方々から褒められてる推しを観た時、普段は褒められると照れくさそうに笑って誤魔化したり目を逸らしたりするのに、一人ひとりの言葉を真摯に受け止めていた姿がとても印象的で、その姿が推しのこの舞台に対する想いをあらわしているようで勝手に嬉しくなった。

数年前に推しはグループで1人だけソロのお仕事がない時期があった。多分赤推しそれぞれがそれを感じてたし、本人にそのことを話して応援してることを伝えたり、自分の中で留めて伝えなかった人もいたと思う。そのことを推しはその年度の聖誕祭で話していた。

 

「グループの入り口になるような存在になりたかったけど、自分はその他のところで役割を見つけた。」

 

あまり覚えてはいないがそんなことを話していた。その年はパラゴンふれんZOOや衣装のデザイン、シングルのロゴの制作等をしてグループに貢献できるところを見つけたと話す推しの姿がとても誇らしかったと同時に私は、「グループの入り口になる存在」を目指す推しのことはもう見れないのかなと少し考えてしまった。だからこの舞台が発表された後にキャスで

 

「この舞台で自分のことを知ってもらってグループの入り口になるような存在になりたい。」

 

と話していたのが本当に嬉しくて涙がこぼれそうになった。正直、これはお花畑オタクの甘ったれた考えだがぱっちくんに舞台の仕事が来ないわけがない。と思っていた。他のメンバーがどんどんお仕事が決まっていく中、一番推しにきて欲しいと思ったのは舞台のお仕事だった。2023年は「絶対に舞台の仕事が推しに来る。」と謎の自信があったほどだ。(結果的には2024年に見ることができるのだが…。)なぜそこまで舞台にこだわった明確な理由はよくわからないし、どのお仕事も素敵なのになぜなのだろうと思ったが、『負けんな漫研‼︎』という舞台を観た今はわかる。グループも事務所も飛び出して外部の人の中で色んな経験を培う推しが見たくて、その上で仲の良い推しかぶりたちと感想を話したかったのだな〜と思う。今はありがたいことに色んな場所で活躍する推しを観ることができている。数年前の推しに話したらどんな顔をするんだろうと想像するとあまりの可愛さに思わずにやけてしまう。(妄想です)今回、他のキャストさんのファンの方やこの舞台を観に来た色んな方に「パンダドラゴンのぱっちくんってこんなに魅力的なんだ!」と思えてもらえたのではないだろうか。そして、きっとこの舞台も彼の大きな財産になって、これから先、もっともっと色んなお仕事がきて、その過程での大きな経験値として活かされるのだと思う。そんな彼にとっての大きな一歩でもあるこの『負けんな漫研‼︎』という舞台を観にいけたことも、彼の外部初舞台がこんなに素敵な方々と作り上げたものであったことも本当に彼のオタクの一人として喜ばしいことであるなと改めて感じる。

 

そんなこんなで10000字超えになってしまったこの舞台の感想!!!!!!!!

自分は3公演しか入ってないけど、本当にひと公演ひと公演楽しくて「舞台って何度観てもいいもんだ〜!!!!!!」って噛み締めた。初めはどんな舞台であるかよくわからなくてドギマギしながら観ていたけれども、舞台上にある小道具に心を奪われ双眼鏡で覗きまくったり(なんの漫画があるか確認しまくってた。ジャンプに殺せんせーいたのはわかったけどいつのかわからなくて無念)(奏と遙が描いた漫画のタイトル全部見たかった)作中に登場してくる漫画やアニメのタイトルに心を(色んな意味で)震わせたり…!!実体験に関することも多くあって本当に舞台を観ながら自分の青春も振り返ることができたな…と感じる。(特に奏と遙の漫画の写真を撮ってSNSにあげられる場面、舞台の中では本当にいい話だったけど自分も学生時代友達が描いた漫画を家で読んでいたら親にあとで漫画の写真撮られ…ウッ……)))))

先ほども少し書いたが、この舞台は客席も巻き込んだ形での演出が散りばめられていて、私たち観客は"この舞台を観る客"でありながら、"全校生徒"のなかの1人としても最後の演説シーンを観ることができたのが擬似体験(?)のようでとても面白かったな〜と思う。本当にキャラクター一人一人が愛おしくて「終わらないで漫研‼︎」と叫びたいところだがそろそろ10000字を超えてしまったのでこのくらいでまとめようと思う。

 

あー!おもしろかった‼︎

 

 

 

 

 

 

 

 

2024.05.09

あいだ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

P.S.

推しがこの舞台で得た色んなご縁がこれから先もずっと続きますように。